Palo Alto コンフィグの種類とコミットとは【基礎知識】

目次

Palo Alto におけるコンフィグの種類

Palo Alto ファイアウォールでは以下の 2 種類のコンフィグがあります。

  • running config
    • 現在稼働中のコンフィグ
    • 機器起動時に読み込まれるコンフィグ
  • candidate config
    • 設定変更時にメモリに保存される、設定変更中のコンフィグ
    • 機器動作へは影響しない

設定変更とコミット

Palo Alto ファイアウォールで設定変更を行った場合、その設定変更は candidate config に反映されます。candidate config が変更されただけでは機器の動作は変わりません。機器の動作に反映させる、つまり running config に設定変更を反映させるためには、コミットという操作を行う必要があります。コミットを行うことで candidate config の内容が running config に上書きされ、機器動作に反映されます。

コミットの実行方法

コミットは GUI と CLI のどちらからでも実行できます。

GUI で行う場合は、画面右上のコミットをクリックすることで実行できます。

CLI で行う場合は、コンフィギュレーションモードで commit コマンドを実行します。

admin@PA-200# commit

なお Palo Alto ファイアウォールのコミット処理には 1,2 分単位で時間を要するのでこの点留意してください。

candidate config と running config の差分確認

以下のコマンドで、candidate config と running config の差分を表示できます。

  • オペレーショナルモードで実行する場合
    • show config diff
  • コンフィギュレーションモードで実行する場合
    • run show config diff
admin@PA-200# run show config diff
             Addr_10.10.1.1_32 {
               ip-netmask 10.10.1.1/32;
             }
-            Addr_10.11.1.100_32 {
-              ip-netmask 10.11.1.100/32;
-            }
             Addr_10.1.2.0_24 {
               ip-netmask 10.1.2.0/24;
             }
             Addr_10.1.3.0_24 {
               ip-netmask 10.1.3.0/24;
             }
+            Addr_10.20.30.0_24 {
+              ip-netmask 10.20.30.0/24;
+            }
           }
         }
       }
[edit]

行頭に「-」と表示されている行は削除された設定、「+」と表示されている行が追加された設定です。

candidate config の削除(設定変更の取り消し)

candidate config に行った設定変更を取り消し、現在の running config と同じ内容まで戻すことができます。

GUI で設定変更を取り消す場合は、画面右上の [Config → 設定を元に戻す] から実行できます。

CLI で設定変更を取り消す場合は、コンフィギュレーションモードで revert config コマンドを実行します。

admin@PA-200# revert config

All changes were reverted from configuration
[edit]

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