Palo Alto セキュリティポリシー と NAT の適用順序

目次

セキュリティポリシーが先か NAT が先か問題

Palo Alto ファイアウォールでは、セキュリティポリシーと NAT ルールは互いに独立して設定します。

ここで気になるのが、セキュリティポリシーの評価と NAT はどちらが先に実施されるのかということです。

その順序によってセキュリティポリシーで設定すべきアドレスも変わってきます。

答え:複雑なので以下参照

Palo Alto ファイアウォールがパケット受信時の各処理の順序は以下の通りです。

NATに関わる処理プロセス
  1. パケットを着信したインターフェースから送信元ゾーンが確定する
  2. 入力パケットの宛先 IP アドレスに基いてルーティングされ、出力インターフェース及び宛先ゾーンが決定される
  3. この時点の [送信元/宛先] IP アドレス、及び [送信元/宛先] ゾーンに基いて NAT ルールの適用有無を検査・確定する
  4. NAT 後の宛先 IP アドレスに基いて再度ルーティングされ、宛先ゾーンが再決定される(宛先 NAT が適用される場合)
  5. NAT 前の [送信元/宛先] IP アドレス、及びこの時点での [送信元/宛先] ゾーンに基づいて、一致するセキュリティポリシーを検査・適用する
    • [送信元/宛先] アドレス、送信元ゾーン: NAT 前のもので検査
    • 宛先ゾーンNAT 後のもので検査
  6. 一致する NAT ルールに基づいて、出力時に送信元・宛先アドレス、ポート番号を変換する

以上の処理順序から、セキュリティポリシーを設定する際には以下のように設定する必要があります。

  • 宛先ゾーン宛先 NAT 後にルーティングされた結果決まる宛先ゾーンを設定
  • それ以外(送信元/宛先 IP、送信元ゾーン)NAT 前の IP アドレス、送信元ゾーンを設定

Palo Alto 関連記事一覧


Amazon で買えるおすすめアイテム

以下は Amazon アフィリエイトリンクです。ネットワーク作業向けにそこそこおすすめなアイテムです。

ブログ始めるなら 【アフィリエイトリンク】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次